相平衡及び化学反応


地球内部構成相の安定性を物理化学条件(温度・圧力・組成)の関数として決定する事は、地球内部物性におけるもっとも基本的かつ重要な課題です。地球内部構成相の安定性の研究は古くから行われており、その概略は明らかになっているといってよいでしょう。しかし、マントル鉱物の反応性は極めて悪いため、相平衡に達することは極めて困難です。正逆実験を行って平衡を確認している研究は多くありません。また、超高圧高温下の液体・流体相の場合、急冷凍結によって常温常圧下に取り出すことも困難であること、水素が金属カプセルを透過すること、その場観察X線回折で有用な情報が得られないこと、ソレー効果によって温度勾配に従って濃度勾配が生じること、等のために、信頼性の高い結果を得ることが困難であることが多いです。そして、X線その場回折のないマルチアンビル実験の圧力値は極めて信頼性が低いことも明らかです。

私たちは、地球内部を考える上で重要な系の相平衡関係をこれまでより高い信頼性を持って決定する事に取り組んでいます。また、これまで良く考えられてこなかったけれども地球科学的に重要な反応にも取り組んでいます。


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